ニューウェーヴ / 船橋市営馬込霊園

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かつて、東京大田区の南馬込に住んでいた頃は、池上の本門寺に時たま出掛けたりなどしていて、よく墓地なども歩いたものだったけれども。江戸の頃に建てられた古い墓などを見ながら、当時のそれらの人々のことを想像することに、なにか感じるものなどもあったりで。そこから、また同じ馬込という名の地に今住んでいるのも、なにかの偶然。そして、この市営の墓地。本門寺の墓地のような歴史を感じさせる場所ではないけれども、広大で、散歩などには良い場所。歩いて5、6分というところなのだが、久しく足を向けていない。多分、5、6年振りであるのかも知れない。そちら方面に。
                                                                                                                                                                       
いくつものブロックに分かれていて、区画整理され、墓の街路、と言っては妙かもしれないけれども、そのような路が走り、墓には位置を示す番号(番地と見ることができる)があり、そうした模様に、死後の居場所としてなにか感じさせ、思わせるところなど湧いてきたりもして、興味深かったりするのである。その広大な中心的部分のお墓の殆どすべてといっていいほどに、縦に長い四角の、我々が見慣れた形のもの。違う形のものがあるとしても、お墓とは、そのようなもの、というイメージから外れていないタイプ。
                                                                                                                                          
ところが、今度出掛けてみて、なにか様子が違っていることに気づいた。画像のような、コンパクトと言って良さそうな形のお墓が、整然と並ぶ。新しく造成された区域のお墓、ということになるのだと思われる。この何年かの間に、募集され、建てられたものではないのだろうか。中心を占める以前からのお墓との、明らかな違い。そうした変化を知らなかった私には、新しいものとして映った。これからこの市営墓地に建てる(というより置くということになるか)ひとたちは、この形を選ぶことになるのだろうか、と。
                                                                                                                                                            
じつは、いつの頃のことだっただろうか。もう5、6年前のことになる? この墓地のお墓が、その数は忘れてしまったけれども200基とか、そうした考えられない多数、当時ニュースでも報じられたけれども、何者かによって故意に倒されたことがあったのである。因みに私の家の新潟のお墓は、例の大地震の時に倒れてしまったものだけれども、そうした場合ならば致し方ないとしても、お墓を故意に倒すなどというのはね。これは、許しがたいことでしょう。これらのお墓の形を見て、その方の心配はなくなるかな。そのようなことも思いましたね。  
                                                                            
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タグ:写真 霊園 お墓
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コメント 10

FUCKINTOSH66

これは...かなりのインパクトですね。最初、extrawayさんが画像加工したのかな?と思いました。すいませんっ。いやしっかし、胴体がないというか首がないというか。たしかに故意に倒されずらい、災害でも倒れることはなさそうなデザインですが...個人的には、消しゴム or 石鹸 or マッチ箱みたいに見えます...。墓石上の漢字が横書きというのにもビックリです...。
by FUCKINTOSH66 (2010-03-18 13:46) 

extraway

アリガトウゴザイマス、F66さん。
前に腰を落として、見上げる形。というのに対して、この場合には、眼の位置より下方になるのではないか。という部分。感覚。その辺りのちがい、大きいように思いますね。仏像のようなものであれば、その形でも分かりますが・・・・。
これも新しい流れなのだと思いますね。初めて見たもので私も、びっくりではあったんですが、ビルの中とか、そうした室内に置かれている処もありますのでね。そうしたある意味便宜的とも感じられる形からの、外への派生というい印象で見てしまったりもしましたけれどもね。それで良い、という受け止めができる人々が増えているということでしょうか。形に拘ることはない、ということは心さえあれば、ということであるんだろうと思いますが、ちょっと物足りなさは感じてしまいます。故郷にある自身の処の、旧来のお墓のことなどを思いますとね。
by extraway (2010-03-18 22:45) 

きよたん

墓にも墓相というのがあり家相と同じように
南向きがよいとかあるようです
これは住まいなら個性のある一軒家ではなく
大規模団地のような合理的なお墓ですね
お参りする人もお掃除の手間も簡単で便利だと思います
こんな形でもお墓に収まるならよいのではないかと
思います 眺望の良いところならマンションでも可と
いう感じで
by きよたん (2010-03-20 10:28) 

extraway

アリガトウゴザイマス、きよたんさん。
確かにこうした形だと、手間はかからないでしょうね。求められてのこの形、という側面があるのかもしれませんね。それに対して、故郷の墓地のことを思えば、全く考えられない形ということになりますので、その隔たりは、興味深いところであると思います。それぞれの事情などあって、形も選ばれていくという現況。はるか先の未来には、どのようなことになっているんでしょうね。1万年先、というのも現実の未来。形は変わるでしょうネエ。
by extraway (2010-03-20 23:22) 

ぶーけ

昔大田区の西馬込に住んでました。本門寺、なつかしいです。^^
by ぶーけ (2010-03-23 17:08) 

ばん

んんん~~~コメントしづらいですね。良し悪しを考えても僕が入る場所は決まっています。昔のお墓ですが入れてくれるかな?。
by ばん (2010-03-23 17:39) 

extraway

アリガトウゴザイマス、ぶーけさん。
大田区にお住まいだったことがあるんですねえ。それも近辺で。時たま行きたくなることがあって、大森方面に今の様子を見に行ったりなどします。住んでいた辺りまで。本門寺にも行きたいんですけれどもね。
by extraway (2010-03-23 19:39) 

extraway

アリガトウゴザイマス、伴さん。
昔のお墓、と言えば故郷の大分の、ということになるんでしょうか?
by extraway (2010-03-23 19:43) 

chako

こちらでもこの形のお墓が流行って?きました。
新しい霊園に行くと、統一されずに古い墓石を移転させたお墓から最新のデザインのまでが様々に並んでいて、まるでごちゃごちゃした日本の街並のようで…。しかも、墓標に、家の名前ではなくて「ありがとう」とか「また会う日まで」などと彫ってあるお墓も結構あり、び〜っくりします。女友だちだけで入るお墓もあるとか。その気持ち、分からんでもないですが…
船橋市営馬込霊園は整然としていますね!



by chako (2010-03-25 08:04) 

extraway

アリガトウゴザイマス、chakoさん。
近くの馬込霊園は、計画的に配置が考えられた処で、ブロックごとのお墓の集合という形になっていますね。殆どは、旧来のスタイルのお墓だと思います。でも新しく造成されたエリアは、画像のような統一的お墓の並びになっているようで、ここに旧来の型のお墓、あるいは別のスタイルのものが入ってきても、それも妙な様子に思いますしね。
by extraway (2010-03-25 19:35) 

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