are-kore/押しはすれども選ぶ言葉の限界際立ち彼方見えるは地平線

何まいだー.gif
 
 
 
 少し前に大学の図書館で、書棚から手にとった本の著者の名を見て、"heeeee"、と思ったのが「碧海純一」というお名前。学者の方なのだけれども、「あおみ」という読みはそれとして、その漢字のお名前がきれいというのか、しゃれているというのか。ちょっとユニークで、良いお名前だな、と。以前に触れたことがあるけれども、私の甥の男女の双子の男の子の方の名が、「碧海」というのです。どのように読む名前か、その時にお答えしたんですけれどもね。上の長男にも海を名前に入れているところを見ると、海への思いが強い夫婦なんでしょう。ところで、今日はその「海の日」でしたねえ。
                                                              
 
丁度今、かつては特派員として世界の紛争地を取材し、現在はフリーランスジャーナリスト、また大学講師でもある横村出先生の講座を受講している処で、先生が2005年に岩波書店から出された「チェチェンの呪縛」なども読んだのだけれども、カフカスの地域などを考えても、海に囲まれた日本の何と恵まれた位置にあったことかを、思いますね。初めからの、地続き世界で宿命的に異民族と隣り合わせに生きること。支配、被支配の関係に翻弄もされる。そうした大陸世界の多くの地域の辿った現実の歴史を知ることもなく、島国日本は外からの攻勢を殆ど受けることなく、現代に近い時代までやってこれたということなど、稀有でもあるような。
 
                                                                                                                  
                                              
世界の人々。その民族の、数千年にも及ぶ間に血に刻み込まれたもののことなど思うと、他と日本人の間の表面からは見えにくい部分に至るまで、色々とあるのではないかということは、考えますね。近い国、中国、韓国などの国にしても、古来からの我々とは全く異なる情勢下を刻んできた歴史の上にあるわけなのでね。その中で根づいた民族性を、我々、どの程度理解ができているものか。ということでは、もっと深い理解、認識が必要と思えるところもあるし、ということではまた逆のことも言えるのではないかとも思いますけれどもね。正しく向き合うということ、言葉ばかりのもののように思われがちだろうけれども、何処の地域においても、究極それを探ることしかないのだろうし。
 
 
kako-0MNbTOOq66tJhFwvm.jpg
 
 
にほんブログ村
VISITOR'S!(10)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

VISITOR'S! 10

コメント 4

ぶーけ

遡ると一人のイブにたどりつくそうなので、人類は皆兄弟、のはずなんですが、いろいろ難しいですね。
by ぶーけ (2013-07-16 11:39) 

ばん

「碧海」と言う名前のお子さんが僕の知り合いにいます。
現在は三宅島の教員になって、たまにしか足立区に帰って来ませんが
呼び方も「あおみ」君です。教員のお子さんですよ。
現在は小学校二年生位です。
by ばん (2013-07-17 11:19) 

extra770

ありがとうございます、ぶーけさん
この先、世界がどのように変化をしていくものか、当面、あと二千年ほどしたらまたこの世に生まれて、その後の変わりようを見届けてみたいものでもありますが、地域的な紛争など時間が過ぎるほどに返って根は深くなっていくもののように、人間の世界を見ていると思いますね。経験を踏まえて、時間と共に世界がより理想に近いものとなっていくというような幻想。その幻想もまた、フィクションの中で美しい夢を追うこともする、人間ならではの願いでもあるのでしょうが、なんにしてもふしぎな生きもの、地上に生みだされた人類世界ではありますよね。
by extra770 (2013-07-29 14:39) 

extra770

ありがとうございます、伴さん
本当に名前ということでは、色々とありますね。たまたま、今日新聞を見ていてふいと眼に入った「宗教」という名を見て、んん? と瞬間思ってしまいました。「しゅうきょう」と浮かんでしまったからなんですが、改めて「むねのり」という名として見て、まあ名前とすれば普通かななどと思ったりして。伴さんのお知り合いの息子さんの場合だと、おそらくは知らない人にもあまり読み違いなく、受け止められるでしょうね。ワタシの甥の息子は「あおい」という読みなので、そのように読んでくれる人は、まずいないと思います。
by extra770 (2013-07-29 14:59) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。